聖剣伝説3 トライアルズオブマナをクリアしました。
原作の雰囲気までは再現できていない
筆者はスーパーファミコン時代のオリジナルもプレイしたことがあるのですが、あの原作の雰囲気を完全には再現できていなかったと思います。
聖剣伝説3のドット絵は本当に美しかったですし、BGMも最高でしたし、アクションなんかもかっこよかったです。
リメイクではオリジナル版とは異なり、敵の必殺技を避けることができます。
これが個人的に少し違和感を感じた点です。
オリジナルの必殺技は本当に演出的にも優れていましたし、必殺技を使う時だけ時間が止まるのでかなりメリハリがありました。
敵が使ってくる影潜りとか青龍殺陣拳とかああいう技の外連味のあるカッコよさが今回のリメイクでは消えていました。
Rolling Cradleが流れてきたかと思うといきなり影潜りで1人死ぬというのが昔の聖剣伝説3のビル&ベン戦だった覚えが・・・。
快適な戦闘システム
しかし、敵の攻撃を避けられないというのはオリジナル版でフラストレーションになる点でもあったのは確かです。
リメイクでは昔やった時は辛かったダンジョンもサクサクとクリアできましたし、ストレスはかなり低減されていました。
リメイクのアクションは「ドラゴンクエストヒーローズ」っぽさがあります。グラフィックのアートディレクションも似ていますし。
オリジナルのあのバトルの感じとは全く別物かなという印象を受けました。
キャラクターデザインは正直絶賛とは言えません。
原作で不評だったアンジェラが見違えるようなデザインになっていた点は評価できますが、リースやデュランは「なんか惜しい」と思いました。3DCGのモデリングをもう少し直してほしかったですね。
原作では色が変わるだけだったクラスチェンジも、ちゃんと装備自体が別のデザインに代わっており、この点はリメイクで良かった点でした。
聖剣伝説2のリメイク版よりは遥かに良かったかと思います。
フィールドのデザインに関しては原作の再現こそしているのですが、ドット絵が醸し出す独特の空気までは感じられず、Unreal Engineで作ってみた、という印象止まりでした。
システムも原作と少し違っており、原作にはなかった「アビリティ」というものが追加されました。戦闘終了時にMPやHPを回復するといった後半で登場する一部のアビリティは本当に強いです。
成長の幅が広がったので良い変更だったと思います。
また、マップ上に正しい目的地が星印でマークされているのは現代風の親切設計だと思います。このおかげでオリジナルよりも遥かに順調に進行できました。
オリジナルの良さが際立つ
音楽のアレンジは素晴らしかったと思います。原曲が素晴らしいですから、それだけでもプレイする価値はあるように思えます。
クラスチェンジ4はおまけ程度のものです。クラスチェンジ4が可能なのは最後の最後ですから使用期間が短いせいもあります。強力な必殺技を使えますし、アビリティ装着数が増えて嬉しいですがクラスチェンジ3ほどの感動はないかもしれません。
アンジェラのクラス4の魔法はめちゃくちゃ強かったので、汚名返上できたのではないかと思います。(ひたすらエンシェント)
この聖剣伝説3 TRIALS OF MANAをプレイして「聖剣伝説3ってこんな感じか」と言うのは、オリジナル版をプレイした人からすれば違うのかなというのが正直な感想です。
しかし、日本的なアクションRPGとしては上手くまとまっており、2~3周は遊べますから一本のゲームとしてはおすすめできます。
最終評価
良作・フルプライスの価値有り
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