原神のスメールで名前が出てくる「マハールッカデヴァタ」「キングデシェレト」「花神」の簡単な解説。
花神(ナブ・マリカッタ)
かつてスメールにいた神。「花の女主人」などとも呼ばれる。
花神はマハールッカデヴァータの親友で、美しい姿をしていたとされる。頭には角があったという。ニィロウの頭の角は花神の伝説をもとに作られた装飾である。
花神は古代種族の生き残りで、花神の同胞達は『仙霊』となった。花神は呪いをかけられていたおかげで生き延び、72日流浪した末、スメールに辿り着き、キングデシェレトやマハールッカデヴァータと出会った。
花神は元素精霊「ジンニー」を生み出した。
花神はキングデシェレトにテイワットの理不尽な法則を超越できる可能性を垣間見た。花神はキングデシェレトが抱いていた願望を叶えようと、自身を橋にして「天空と深淵のすべての知識に通じる秘密通路」へとキングデシェレトを導いた。その際、花神は烈日の光の中へ消え、死んだと思われる。
生前、花神はキングデシェレトから時間が止まった楽園を作りたいという構想を聞いたが、「永遠は楽園などではない。分解も再生もできない汚れ」だとして反対していた。
花神は、天理への反逆は破滅に繋がることを知っており、キングデシェレトに再三警告していた。しかし、最終的に親友である彼に手を貸すことを選んだ。
幽邃なる知識を導きましょう。たとえあなたがこれから多くを失うと警告しなければならないとしても…
花神
花神が死んだ後、赤紫色のパティサラは絶滅した。マハールッカデヴァータはパティサラを再現しようとしたが、赤紫のパティサラを作ることはできなかった。
花神誕祭はもともとマハールッカデヴァータが花神の誕生日を祝うために開催されていた。マハールッカデヴァータが消えた後、花神誕祭はクラクサナリデビの誕生を祝う祭りに変わった。
花神は生前、将来の災厄を予見し、自身から分離させた「霊光」をマハールッカデヴァータに託した。
キングデシェレト
かつてスメールにいた魔神で、マハールッカデヴァータより前にスメールを統治していた。またの名を「アフマル」。伝説では「空の失われた跡継ぎ」と言われる。
キングデシェレトも花神とマハールッカデヴァータと友人だった。三柱は同じ王国で過ごし、花神の眷属「ジンニー」のために、月娘の城を意味する「アイ・ハヌム(アンフィテアトルム・シティ)」を建てた。
魔神戦争が始まっても三柱は殺し合うことはせず、王権を共有することに決めた。
キングデシェレトは花神に魅了され、彼女のことを愛すようになる。キングデシェレトは花神にだけ自身が抱いていた『狂想』の真意を明かした。
キングデシェレトは、テイワットの神に与えられる恩恵(神の心)を拒否するなど、天空の島の神々に反抗の意志を示し、自ら活路を見出そうとしていた。花神に導かれ、キングデシェレトは「禁忌の知識」を得ることに成功する。
しかし、花神から警告を受けていた通り、神の柱(釘)が降臨し、空を遮るほどの砂嵐が巻き起こり、土地の砂漠化が進み、王国は滅亡に向かった。
花神が死んだ後、キングデシェレトは花神が生きていた頃の思い出に執着するようになり、天の釘の力を利用する形で時間の止まった楽園「永遠のオアシス」を作り上げた。その理念は『誰も苦しまない、迫害がなく、奴隷を必要としない、真の楽土』だった。(※ファルザンが100年間閉じ込められていても老いなかったのはこれが原因)
また、キングデシェレトは花神の眷属だったジンニーを瓶につめて支配下に置いた。キングデシェレトは花神の霊廟を守るため、フェリギスというジンニーに泉の水を維持するよう指示した。砂漠の一部に緑が残っているのはこのため。
キングデシェレトがもたらした「禁忌の知識」がきっかけで砂漠に疫病(魔鱗病)が蔓延してしまう。禁忌の知識による疫病の蔓延を食い止めるため、キングデシェレトは自らの命を捧げた。
砂漠に出現する「プライマル構造体」や「半永久統制マトリックス」はテイワットの機械としては明らかに異質であり、「禁忌の知識」を使って作られたと思われる。
エルマイト旅団、特にアフマルの目の者や、アアル村で暮らす者は、かつてキングデシェレトに使えていた者たちの子孫で、現在でもキングデシェレトを崇拝している。
※キングデシェレトはVer3.1以前は「スカーレットキング」と表記されていたが、「キングデシェレト」に変更された。
キングデシェレトは天空の島から来た?
キングデシェレトがスメールの砂漠の民から熱烈に崇拝されていた理由は、「天空の島から来た魔神だ」からなのかもしれません。太古のテイワットでは、人々は天空の島の神々から啓示を受けて暮らしていました。
キングデシェレトは「空の失われた跡継ぎ」と呼ばれており、天空の島から地上へ追放された可能性もあります。
アフマルは、空の失われた跡継ぎだと言われている。そのため、大地四方の王でありながら、三大部族の無数の民に信仰されていた。とりとめのないジンニーに崇拝されながら、天穹を見上げるたび、空にある数多の楽園と千年前の無慈悲な仕打ちを思い出すのだ。
アフマルの物語
マハールッカデヴァータ
前代のスメールの神。500年前の災厄で姿を消したと言われている。
マハールッカデヴァータとは「偉大な木の女神」という意味。
マハールッカデヴァータは世界樹の化身であり、意識が世界樹と繋がっているため、世界樹に保存されたテイワット全土の記憶(知識)を読み取ることができる。そのため、知恵の神と呼ばれる。
マハールッカデヴァータは過去と理想郷に執着するキングデシェレトを目にし、王国を離れることを決意。精霊「アランナラ」や、砂漠に雨を降らせる「ヴァルナ神器」を生み出し、彼女の信徒と共に砂漠の片隅にオアシスを作った。そのオアシスの規模が広がっていってできたのが、現在のスメールの雨林地帯である。
マハールッカデヴァータは砂漠に広まった「禁忌の知識」を根絶させるため、神殿を建設し司祭を招集、民の避難先としてアアル村を作るよう指示した。その後、禁忌の知識が再び蔓延し始めたため、マハールッカデヴァータは力を使い、その結果小さな姿となった。
現代のスメール人はマハールッカデヴァータが身を挺してキングデシェレトを助けた事実を知らなかったため、キングデシェレトの信奉者達はマハールッカデヴァータを裏切り者だと勘違いした。
マハールッカデヴァータは500年前のカーンルイアの災厄で世界樹を守った。マハールッカデヴァータは力を使い果たして小さくなった後、神の心を使って「アーカーシャ」を作り、世界樹の汚染を一度は取り除いたが、世界樹の化身である自身も禁忌の知識に汚染されていたことに気づいた。
マハールッカデヴァータは禁忌の知識に蝕まれ死んだが、世界樹の枝から自らを輪廻転生させ、クラクサナリデビを創り、彼女がいつか世界樹から自分を完全に消し、禁忌の知識を世界から根絶させようとした。
↓反転で表示(ストーリーのネタバレを含みます)
世界樹の汚染を完全に除去するため、クラクサナリデビがマハールッカデヴァータに関する記憶と情報を世界樹から消し、その結果、世界樹の汚染は完全に除去されたが、マハールッカデヴァータの存在そのものがテイワットの人々から忘れられることになった。
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