ポケモンとサバイバルゲームの融合「パルワールド」をプレイしてみました。
感想としては、良くも悪くもインディゲームで、それなりに楽しいです。
値段3000円ちょっとということで、パッと見のグラフィックは良いのですが、洗練されているかと言われるとそうでもない。全体のクオリティは値段相応なゲームです。3000円分の価値は十分にあります。
しかしそれでも、本家のポケットモンスターより遥かに美麗なグラフィックです。フレームレートもPCのスペックさえ高ければ60fps以上出てぬるぬる動きます。
ARK: Survival Evolvedの恐竜をポケモンに置きかえたようなゲームです。
基盤は「サバイバルゲーム」
ほとんどのサバイバルゲームと同じく、木を切ったり、採掘をして素材を集め、拠点で色んなものを作り、徐々に強い敵と戦えるように装備を整えていきます。
基本的な部分はほぼ既存のサバイバルアクションゲームと同じです。
肝心のモンスター要素ですが、モンスターを召喚して敵と戦ったり、モンスターを拠点に置いて作業を手伝ってもらったりできます。モンスターに乗って移動することもできます。
モンスターボールのような「パルスフィア」を作り、パルスフィアを当ててモンスターを捕獲できます。
捕まえたパルが、建設や生産のような作業を手伝ってくれるのが凄く面白いです。
また、パルワールドの世界には密猟者のような人間の敵がおり、モンスターで密猟者を攻撃して戦います。つまり、人間に対してモンスターで攻撃できるのが面白いところです。まあ、ロケット団みたいな感じですね。
建築の自由度も比較的高いので、ビルディングの楽しさもそこそこ感じられます。
拠点は周囲に生息するモンスターの襲撃に遭うことがあります。そういったディフェンス的な要素もハラハラします。襲撃は若干不条理なところもありますが、モンスターをボックスに入れたり、拠点に置いたりする操作はかなりサクサクなのが良かったです。
戦闘におけるパルのAIは正直改善の余地があります。モンスターの攻撃が全然当たらなかったりします。プレイヤーがモンスターを抱えて武器として使った方が良かったりします。炎を吐くモンスターを持ち上げて、火炎放射器のようにできます。
図解のようなものがあり、だいたい面白いことが書かれています。
銃が作れるようになったらもっと面白くなりそうです。
▼パルの攻撃で敵が空中に吹き飛びました
トレーナー戦(ボス戦)
ポケモンでいうところのトレーナーとのバトルみたいなものがこのゲームにもあります。いわゆるボス戦です。
しかしポケモンと違うのは、モンスターだけでなくプレイヤーも武器で戦うというところです。そして敵のモンスターはプレイヤーを狙ってきます。
ゾーイというキャラが登場し、戦うことになりました。密猟者の幹部のようです。
途中までめちゃくちゃポケモンバトルのような演出で笑えました。
おすすめできる?
粗い部分に目を瞑れば、おすすめできますが、モンスター要素に期待しすぎないでください。パルワールドの根幹は「サバイバル・クラフティングゲーム」です。
期待しすぎなければ買って大損するということにはならないと思います。価格もそんなに高くありません。期待しすぎるのはダメです。まだ早期アクセス版で正式発売前です。
欠点や懸念点は?
不安な点もいくつかあります。
ゲームがどんどん進んでいって、終盤まで行った時に、それ以上プレイする理由がなくなり、モチベーションがガタ落ちしそうな予感がします。
ストーリー主導のゲームではないですし、一方でオンラインゲームのライブサービスでもないので、長くプレイした時にどれだけ満足できるのかは怪しいところ。
友達と気軽に遊んだり、暇な時にちょっと遊んだり、そういった遊び方が適したゲームなのかもしれません。
少なくともゲーム序盤の楽しさはありますが、基礎の部分はARKやRUSTのようなサバイバルゲームから借りているものが多いので、正真正銘の真新しさという点ではやや物足りない。
モンスターを完全にポケモンに変えてしまうMODとか作られたら結構凄いかもしれない。
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