ファイナルファンタジーXIVで最近、『外部ツール』への取り締まりが強化されました。詳細は↓の記事を見てほしいです。
外部ツールはこれまでFF14では「グレー」なものでしたが、YouTubeやTwitchの配信映像にこれらのツールやMODが映っていたらBANされる可能性が高まったようです。(※BAN・・・アカウントが運営から処分を受けること)
外部ツールとは
聞き馴染みがない人向けに説明すると、外部ツールは、ゲームの開発会社以外の第三者によって作られた非正規のプログラムです。
外部ツールといっても様々な種類があり、BOTやチートのような完全にアウトで即BANなものから、ユーザーインターフェイスを改善したり、ゲーム内の文章を自動で読み上げるような利便性改善のツール、火力を計測するツールなど多岐に渡ります。
「アドオン」や「プラグイン」などと呼ばれることもあります。
FF14では外部ツールは禁止されていますが、これまではゲームの直接改変や不正目的のもの以外は、運営が目をつむってきました。
『原神』に外部ツールが浸透しない理由
興味深いことに、PCでもプレイできる『原神』には外部ツールと呼ばれるものがほとんど存在しません。原神はすでにサービス開始から2年が経とうとしていますが、外部ツールを使っている人はほとんど見かけません。
これにはれっきとした理由があります。
まず、原神の運営miHoYo/Hoyoverseはゲーム内に影響を与えるサードパーティ製ツールの使用を原則禁止しています。配信に映っていたらどうというレベルではなく、その手のものが検知されたらBANされる可能性があります。
原神にはGTAオンライン並に厳しいアンチチートプログラムが実装されていると言われており、外部ツールを監視しています。原神ではゲームのグラフィックを置き換えるようなMODですら、かなり厳しく取り締まられています。
原神を製作しているmiHoYoは中国の企業で、中国はチート天国と言っていいほどゲーム業界に不正ツールがまん延していますので、開発会社も厳しい対策をするのはうなずけます。
原神もベータテストの時には外部ツールらしきものが存在していたようです。
2020年のサービス開始時に原神の公式サイトにサードパーティプログラムについての警告が掲載されています。ここにサードパーティソフトを禁止することが明記されています。
原神のフォーラムに、Reshadeと呼ばれるグラフィック改善MODを使ったらBANされたという報告があります。グラフィック改善なのでゲームプレイには影響しませんが、それでもBANされるほど厳しいというわけです。
原神はアカウントBANによるダメージがでかすぎる
「原神」はかなり渋めのガチャでキャラや武器を手に入れるゲームです。
さらに、スタミナである「樹脂」を消費して強化素材を手に入れるため、キャラ育成にはかなり時間がかかります。これを短縮するには課金しまくる必要があります。
数万、数十万、数百万円と課金している人がたくさんいるのが原神です。
ちょっとした出来心で原神に外部ツールを導入したがために、多くのお金と時間を投資したアカウントが永久停止処分されてしまった時のダメージはかなりのものです。
原神にも補助的な外部ツールがあったら便利ですが、ユーザーがまずBANされるかもしれないようなプログラムを入れることを躊躇います。よって、需要が減り、ツールを制作する人も減ります。
話題になっているFF14に関しては、アカウントBANされてもすぐにサブアカウントを作ってプレイするような人も結構いるようです。FF14に課金ガチャはなく、装備も先々のアップデートでより強い物が登場し、比較的簡単に装備更新もできるので、新しいアカウントを作ってもすぐ追いつくことができます。少し課金すればストーリーもスキップできます。
このため、FF14においてアカウントBANによるダメージは原神と比較すると遥かに少なく、外部ツールを使うことのリスクが小さいと言うことができます。(※画面を晒すことになる配信者は話が別)
もちろん、FF14でもチートツールやBOTを使えば制裁の対象になりますし、月額料金を無駄にすることになります。配信中に外部ツールを画面に映すと制裁の対象になる恐れがあります。
中国では懲役も・・・
中国ではチートツールに対する取り締まりは厳しく、原神のチートツールを制作したグループが有罪判決を受けており、懲役4年が課せられたことがあります。
▼原神のチートツール製作者に懲役が課された時の中国での報道
コメント