Nintendo Switchソフト「あつまれどうぶつの森」のレビューです。
大人にはしんどい
プレイした印象は、子供やカジュアルゲーマー向けのソフトだという感じでした。
明確な目的がないというのが自分にはしんどかったです。
最初に借金を返すという目標はあるものの、すぐに返済可能です。
それ以降、このゲームは目的が明確がないため、モチベーションが上がりません。
借金を最初に返した後、さらに大きな家に改築できるわけですが、その必要性をあまり感じなかった。もっと最初に1億ベルくらいの借金があって、それを返済していく設定の方が個人的にはモチベーションに繋がったでしょう。
もしくは、スターデューバレーのように、食料や水を確保しないとキャラクターが死ぬようなサバイバル要素が盛り込まれていればもう少し飽きずにプレイできたと思います。
MMOではクラフトや採集といったことは、バトルのためにキャラクターを強化したり、資産を増やすという明確な目的があるわけですが、あつまれどうぶつの森は平和なゲームですから、インセンティブがあまり感じられなかった。
かといってあつまれどうぶつの森はMMOではないので、自己満足で終わらないためにSNSにスクリーンショットをアップしている人が多いのはうなずけます。
不親切なリアルタイム
あつまれどうぶつの森で最もイライラしたのが、現実の時間で翌日にならないと建物が完成しないということです。
多くの人がSwitch本体の時間をいじってタイムスリップをしてるようですが、普通に家で寝たら1日経過するみたいな仕組みでも良かったんじゃないかと思います。
また、「てっこうせき」を入手するのが案外大変で、その割に様々な物の必要材料となっているため、非常にもどかしさを感じました。
島が狭い
プレイして思ったのが、意外と島が狭いということです。
もっと探索のしがいのある島かと思いましたが、思っていたよりも狭い。
あちらこちらで色んな事ができるという感じではなく、島全体をプレイヤーキャラクターが手中に収めてしまっているような、こじんまりとした印象でした。
島がもっと広ければ、探索範囲を広げていくという目的の下に、DIYで作れるものが増えることに楽しさを感じられたかもしれません。
人がとても住めそうにない場所を開拓するゲームだったら楽しそうですけど・・・。
そして化石が掘れすぎ。
デザインしたり着飾るのが好きな人向け
家の中のレイアウトを決めて飾ったり、キャラクターの服をコーディネートすることが好きな人には楽しいかもしれません。コレクションするという事が目的になればモチベーションも上がるでしょう。
人気とは裏腹に、あつまれどうぶつの森は結構人を選ぶゲームだというのが個人的な感想です。
ハマる人はとことんハマる一方で、飽きる人はすぐ飽きる。
普段からMMORPGのようなゲームで不特定多数の人がいる空間でハウジングとかクラフティングをすることに慣れていると、あつまれどうぶつの森に特別さは感じません。
ゲームに不慣れな人が生活系のコンテンツを楽しむという観点では優れているのではないでしょうか。ぶっちゃけ、MMOのどうぶつの森を作ったらもっと面白いゲームになりそうな気がしています。
最終評価
凡作・好みが分かれる
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