マブラヴオルタネイティヴの『例のシーン』は何故あれだけ衝撃的で恐ろしいのか

ゲームその他

2006年に発売された「マブラヴオルタネイティヴ」ですが、筆者はこれまでに4回ほどプレイしています。

筆者がマブラヴを初めてプレイしたのが2007年でしたが、作中のとあるシーンは本当に衝撃を受けました。
そしてそれから13年ほど経ちましたが、アレ以上にショッキングなシーンを他の2次元作品でまだ見たことがありません。例のシーン以上のものがあるとすれば、実物の凄惨な写真や映像でしょう・・・。実写のスプラッター映画だとちょっとベクトルが違うような気がします。

アニメや漫画等でショッキングな場面が描かれることは当然あり、様々なものを見てきましたが、マブラヴオルタネイティヴのアレが一番堪えましたし、あれ以上にヤバいシーンは見たことがありません。

2011年に「魔法少女まどか☆マギカ」で巴マミが頭から食われて殺されるというシーンがあり話題となりましたが、あれの比ではありません。
2013年に進撃の巨人で巨人に兵士が食われるシーンが描かれますが、あれの比ではありません。
アニメにおける上記2つのシーンの表現がマイルドに感じられるくらいです。
進撃の巨人作者の諫山創先生もマブラヴオルタネイティヴをプレイした際に「ゲームに(自分が)殺されるかと思った」と感想を述べていました。

マブラヴオルタネイティヴの発売当時、あのシーンが嫌で先に進められないという意見が寄せられたため、画像の修正パッチを公式が配布したくらいでした。その後、全年齢版は画像が修正されて発売されました。

なぜあのシーンがあれだけ衝撃的なのかを改めて考察してみます。

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1.プレイヤーを油断させた状態でいきなり来る

例のシーンですが、既に事件は終わった後のような状況でやってきます。
したがって、プレイヤーも主人公も油断しきっており、まさかあんなシーンがやってくるとは夢にも思っていません。

事前情報無しでプレイするべきですが、事前情報がないからこそ衝撃が大きい。

「なんかヤバそうだぞ・・・」とか「絶対なんかあるぞ」と身構えていれば、ある程度衝撃は緩和されるのかもしれませんが、そういう気配を感じさせない場面なので、何が起きたのかわからず脳が理解に追いつかないような印象を受けました。

2.非常にリアルに描き込まれている

プレイヤーはショッキングなイメージを見せつけられるわけですが、細部までリアリティたっぷりに描かれています。ビジュアルノベルゲームだからこそあそこまで描き込んで色をつけてということが可能なのでしょう。

あの描き込み量は、例の場面が真面目なシーンであるという認識を高めることに成功しており、それが衝撃に繋がっているように感じます。

あの場面は画像を見た瞬間よりも、数秒後に状況を頭で理解してからの方がショックが大きいです。

3.目と口が残っている

おそらく最も重要なファクターだと思うのですが、あのCGは「目玉」と「口」と「舌」といった顔のパーツが残っていることが見た者の恐怖心を煽っているような印象を受けます。

先述のまどかマギカでは、頭から丸ごといかれてるので生々しさはありません。
しかしマブラヴオルタネイティヴの例のシーンでは、顔のパーツが見るも無残に残されています。それも、めちゃくちゃな状態で・・・。

人間の脳は目や口のような顔っぽいものがあるとそれを顔だと認識するように出来ています。したがって、あれを見た人は本能的には「顔」だと認識できるのですが、酷く崩れているため、寝耳に水の状況であれが顔だとは完全には理解できない。

言い方は悪いですが、そのことが「気持ち悪さ」を増幅させることに結びついているのではないかと推測します。

あの場面には人間が本能的に恐怖や嫌悪感を感じる要素が詰め込まれていると思います。

4.演出

あのシーンの恐怖をさらに増大させるのがゲームならでは演出です。

生々しいサウンドエフェクトや真っ赤に染まる画面、アップになったり、とにかくプレイヤーをビビらせるエフェクト満載です。たぶんアニメだったら過剰だと言われるくらいの執拗な演出。

いきなり画面全体が真っ赤に染まるのはわりと古典的に使われてきた演出ですが、やはり人間の本能的に恐怖を感じるもののようです。

1枚の絵だけで見るのと、様々な演出込みで見るのとではおぞましさの度合いが段違いです。視覚情報だけでなく、「音」がいかに重要なのかを再認識させられます。

以前に、例のシーンの画像を見てから、実際にプレイしてみるということもしたことがあるのですが、ゲーム中の方が圧倒的に怖さを感じました。それだけ演出が優れているということなのでしょう。

5.事件後の事情聴取シーンが秀逸

マブラヴオルタネイティヴの素晴らしい点は、例のシーンの後の事情聴取です。これが他の作品と一線を画する一段上のシナリオです。
主人公は事件後に自白剤と抗うつ剤が投与され、へろへろになりながら事情聴取を受けます。(テトラヒドロカンナビノールと塩酸フルオキセチンと表現されているのがこのゲームらしいところで好きです)

漫画やアニメ等で仲間がやられたらその後に登場人物が怒るか泣くかというのが大半を占めています。

しかし、マブラヴオルタネイティヴではそうではない。医務室で憲兵から何が起きたのかを丁寧に質問され、そこには基地の司令官らが立ち会っている。BGM代わりに時計の運針音がカチカチと絶えず聞こえており、プレイヤーは冷静さを取り戻すことになります。
ある意味冷静なプロットが例のシーンを単なる驚かしにさせず、主人公だけでなくプレイヤーの心にも深い傷跡を残すようなレベルにまで押上げています。

件の画像はネットに落ちているが・・・

マブラヴオルタネイティヴのこの衝撃的なシーンのスクリーンショットはネットを検索すれば出てきます。
しかし、画像を眺めるのと、実際にプレイして味わう衝撃は大きく違います。

おそらく画像を見ただけなら「グロテスクな絵だなあ」くらいの感想だと思います。筆者はその程度に感じました。何度も見たいとは思いませんけど。
しかし、ゲームの中だともっと衝撃がありました。その理由は上記の通りです。

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