FF14のパッチ5.45アップデートで実装された「グンヒルド・ディルーブラム」は、ノーマルが24人、零式が48人で攻略する新たなコンテンツです。
48人のグンヒルド・ディルーブラム零式は多くのプレイヤーにとって無謀な仕様ですが、同時にある点においては非常に良いコンテンツです。
なぜ優れているのか、この記事で詳しく解説します。
48人のパーティメンバー集めという障壁
FF14は近年、コンテンツへの参入障壁を下げて、なるべく気軽に遊べるような方針を取ってきました。2.xの頃と比べたら気軽さは雲泥の差です。
しかし、今回のグンヒルド・ディルーブラム零式は、コンテンツ突入前に48人のアライアンスを組んでおく必要があり、コンテンツファインダーでのマッチングは機能しません。
したがって、48人のメンバーを集めないと突入することすらできないわけです。
完全にFF14の昨今の方向性に逆行したコンテンツになっています。
もちろんパーティ募集機能を使って野良で募集することはできますが、48人ものプレイヤーを集めることになるので、募集にかなりの時間がかかります。
また、野良で集まった48人が同程度の練度である保証もありません。
したがって、固定もしくは半固定くらいのグループが推奨されるわけですが、48人もプレイヤーがいると、都合の合う合わないも非常にややこしいことになって来ます。
そして、グンヒルド・ディルーブラム零式にはたくさんのボスが配置されているため、数十分で終わるというようなコンテンツではありません。
また、通常のレイドと違って、全てのボスが同じインスタンス内にいます。したがって、ラスボスで全滅したら、一度コンテンツの外に出てまた最初からやり直しになるため、「練習」のハードルがめちゃくちゃ高くなるわけです。
初攻略の挑戦のような状況なら、膨大な時間がかかることでしょう。
そうなると余計に48人を事前に集めるという仕様が高いハードルになってきます。
しかし、このコンテンツは悪い点ばかりではありません。
より大きなコミュニティの形成には一役買う
グンヒルド・ディルーブラム零式の無謀な点については上記のように紹介しましたが、優れている点についても紹介します。
グンヒルド・ディルーブラム零式は48人というアライアンスを事前に組む必要があるため、今までよりも大きなレイドコミュニティが作られたり、プレイヤーの人脈を広げるのを助ける可能性があります。
既存の8人レイドは、その少人数がゆえに大きなコミュニティが形成されづらいという問題がありました。8人の固定パーティを作ったら、その8人で予定を合わせて攻略や消化をするので、その人達以外との交流が少なくなります。
しかし、グンヒルド・ディルーブラム零式の48人というのは、固定するには難しい人数であるため、数百人規模の人脈を頼ってアライアンスが構成される可能性があり、大きなコミュニティの形成に繋がります。
全てのコンテンツを万人向けに作る必要はない
「絶」がそうであるように、必ずしも万人向けにコンテンツを設計する必要はありません。
それこそ、昔のエバークエストでは、強すぎるボスを倒すためにサーバー内の猛者100人以上が集まって討伐したなんて話があります。
グンヒルド・ディルーブラム零式の初期攻略には、他のコンテンツにはない特有の面白さがありました。
南方ボズヤ戦線自体が、FF14の既存のコンテンツと差別化を図るためのものであるため、これだけ尖った仕様にしておくのも悪くはないでしょう。もちろんプレイヤーからの反発も想定した上で。
おそらくグンヒルド・ディルーブラム零式は、今後さらなるアップデートでプレイヤーが強くなることにより、難易度は下がっていく方向にあるかと思います。次のエクスパンション発売までには攻略のハードルは下がっているでしょう。
FF14はMMORPGなので、48人を集められる「人脈」もゲームにおける一つの財産と言えるのではないでしょうか。
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