まず、「蒼穹帝国グラモス」は存在しない架空の帝国です。実際にかつて存在していたのは「グラモス共和国」です。
では「蒼穹帝国グラモス」とは何かというと、遺伝子操作された人間兵器である鉄騎兵達にスウォームと戦う理由を与えるために作られた架空の帝国です。
グラモス共和国の議会は、スウォームからの侵略に対抗するために「女皇・ティタニア」という存在を作りました。
ティタニアはテレパシーで鉄騎兵達と繋がっており、ティタニアの命令で鉄騎兵を動かします。鉄騎兵達はティタニアのことを「帝国の女皇」だと思っており、女皇を守るために戦うのだと教え込まれています。
しかし、実際にはティタニアは兵器の一部に過ぎず、監禁されていました。
鉄騎兵の数は次第に増えていき、グラモス共和国の人間の数を上回り、人々が鉄騎兵に向ける視線は蟲に向ける視線と変わらなくなりました。
ある時、何らかの理由で鉄騎兵達は自分達が信じていたものが嘘だったことを知りました。
数十年に及んだ戦いの後、スウォームはグラモスの星域から駆逐されました。
説明
スウォームと戦うために生み出された鉄騎兵たちが真実を知ってしまうと、自分達がグラモス共和国の人間のために戦って犠牲になっているということに耐えられなくなるでしょう。
鉄騎兵は機械ではなく、あくまで遺伝子操作された人間で感情があります。
場合によっては、グラモス共和国の敵になりかねません。
そういった事態を防ぐため、架空の帝国、偽りの女皇を作り、テレパシーでそれを信じさせてスウォームと戦わせ続ける。
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