「崩壊:スターレイル」バージョン2.2のメインクエスト(開拓クエスト)のストーリーはなかなか難解です。
この記事ではピノコニーのストーリーをQ&A形式でわかりやすく説明・解説します。
Ver2.2 ストーリーかんたん解説
ピノコニーに到着した時から夢境に囚われていた
バージョン2.0のストーリーで、開拓者達、星穹列車の一行がピノコニーに跳躍してきた時から、星核の影響を受け、既に夢境の中にいました。つまり最初から夢の中の世界。
この夢境は「調和」ではなく「秩序」の力によって作られたものでした。
秩序の星神「エナ」は既に滅び、調和の星神「シペ」に吸収された存在です。
↓これが秩序の星神「エナ」です。

しかし、星神を失っても「秩序」の残党たちは、アスデナの星核を利用し、「夢境」と「現実」を融合させようとしていた。
列車組の一行がピノコニーのホテルに着いた際、夢の中の住人であるミーシャがいたのは、そこがもう現実ではなかったからです。
つまり、ピノコニーの夢の世界に入る前から既に秩序が生み出した夢境に囚われていました。
サンデー:鳥籠の中に楽園を築く
サンデーとロビンの話で、ハーモニーピジョンと呼ばれる鳥の話が何度もでてきます。
鳥をかごの中から出せば自由に飛べるが、他の生き物に殺されてしまう可能性がある。
鳥をかこの中から一生出さなければ、鳥は自由を失う代わりに、脅威に曝されなくなる。
これが今回のメインストーリーの究極のテーマでした。
サンデーは、「秩序」こそが生物が平和で幸せに生きていける道だと信じ、人々を「エナの夢」の中に閉じ込めることで、そこに楽園を築き、人間に平穏と尊厳を取り戻そうと考えました。



サンデーは調和セレモニーで「ハルモニア聖歌隊」の権能を奪い、アスデナの現実世界にいる人々を眠らせて夢境に囚えていました。
ハルモニア聖歌隊は人々の願いが一つになった時に召喚される調和の化身です。
星神の力で生み出した夢境は現実との区別がつかないほどに精巧であり、開拓者達は気づきませんでした。
偽りのエンディング
サンデー(ディエス・ドミニ)との戦いは、丹恒と景元の登場で終わったかのようでした。
しかしこれは夢の中での出来事で、現実ではありませんでした。

ピノコニーに平和が訪れ、開拓者達は次の目的地に向かうかのように思えました。
しかし、ブラックスワンが現れ、「サンデーとの戦いでは、すべての人が敗れ、誰も生き残ることはできなかった」と告げました。
ブラックスワンは開拓者達にヒントを与え、まだ夢境の中にいることを明かしました。そして開拓者を夢から覚ましました。
不協和音で人々を夢から覚ます
開拓者はミハイルとブラックスワンのおかげで秩序の束縛を破り、エナの夢から脱出しました。
夢の現実の狭間にはロビンがいました。ロビンは自の力で夢から目覚めていました。
ハルモニア聖歌隊は「ずっと夢の中にいたい」という人々の同じ願いによって現れ、聖歌隊によってエナの夢は成り立っており、人々に「夢から覚めたい」と思わせることでその基盤を揺るがすことができることがわかりました。
ピノコニーに来ていたガーデンオブリコレクションのメモキーパー達のおかげで他の仲間も夢から覚め、集結しました。

同じ願いによって成り立っているエナの夢を破壊するために、アスデナ星系の外から夢境に囚われていない自由な人々を一気に集め、異なる願いが混ざることで「同じ願い」が崩れ、人々を夢から覚ますことができると黄泉は提案しました。
ブートヒルは、宇宙中から巡海レンジャー達を集めることができる合図を使い、数千数万の巡海レンジャーが流星のごとく現れました。
↓この流星は銀河各地から集まってきた巡海レンジャー達

ロビンが歌声で眠りについている人々に不協和音を伝え、現実へと導きました。
夢が揺らいだところを黄泉が虚無の力を執行し、開拓者達は現実でハルモニア聖歌隊のディエス・ドミニ、つまり秩序の力を得たサンデーと対峙し、これを打ち破り、人々をエナの夢から解放しました。

ミーシャ・時計屋・ミハイル
このストーリーにおけるもうひとつの側面はかつてのナナシビト、時計屋ことミハイルです。
ミーシャこそが「時計屋の遺産」そのものでした。
夢の中で覚めることない眠りについたミハイルが夢境の中に生み出したのがミーシャでした。ミーシャは夢の中にしか存在できません。
本来はミハイルの遺体が抱えている夢の泡の中にミーシャはいましたが、星穹列車の汽笛が聴こえてきたため、泡から出て開拓者達に会いました。

そしてクロックボーイはミハイルが幼い頃に「コンパスが欲しい」と思っていたら夢の中に現れた存在でした。子供の頃のミハイルはコンパスを懐中時計だと勘違いしていたため、彼をクロックボーイと名付けました。しかし、実際にコンパスをプレゼントされた時に間違いに気づきました。
クロックボーイは子供心を持つものに見えるのではなく、「開拓」の運命を歩むナナシビトにだけ見える存在です。

「進めべき方向を示すコンパス(羅針盤)」それがクロックボーイの役目であり、これまでミーシャと共にいました。
開拓者が帽子を受け継ぐ
ミハイルはかつての列車のナビゲーター「アムンゼン」から受け継いだ帽子を開拓者に託しました。
帽子はアムンゼン→グラハム→ミハイル→開拓者 へと受け継がれました。
ミハイルにとって、後世のナナシビトに開拓の意志を託すということは最後の使命であり、それを果たした今、ミハイルの残滓であるミーシャと共に完全な終わりを迎えました。
ミハイルから帽子を受け継いだ時、調和の星神「シペ」はピノコニーに目を向け、開拓者は調和の力を得ました。
ミハイルの過去
ミハイルは星穹列車の整備士で、開拓の旅の中でピノコニーのあるアスデナ星系にやってきました。ミハイル達ナナシビトはアスデナ星系を救いました。
ピノコニーはかつて、スターピースカンパニーが管理していた刑務所(監獄)でした。そこでは多数の囚人達が労働させられていましたが、憶質の影響で皆が同じ夢を見るようになり、夢境が生み出されました。
ミハイル達はピノコニーをカンパニーから解放しました。
ミハイル達がアスデナに残ること決めた際、列車のナビゲーターだったグラハムから帽子を託されました。
ミハイル達は他の運命の行人を招くことでピノコニーの自由を守っていました。
その後、ラザリナとティエルナンはピノコニーを離れ、ミハイルだけが残りました。
しかし、ある時、列車のナナシビト2人「ラザリナ」と「ティエルナン」が消息不明になったため、ミハイルは開拓の前線に行かなければならなくなりました。
ミハイルが開拓の前線に行っている間、星核が活性化し、その頃「調和」のファミリーがピノコニーを訪れ、ピノコニーの実質的な支配権はファミリーに乗っ取られました。それがバージョン2.0以降のストーリーに繋がっています。
下の光円錐はかつての列車の乗組員達です。
左から「ラザリナ」「ミハイル」「ティエルナン」です。左下にパムもいます。

黄泉とティエルナン
ミハイルの仲間であるナナシビト「ティエルナン」はスウォームに襲撃されて死んだとされていましたが、実際には巡海レンジャーに助けられていました。
ティエルナンはミハイルを心配して何度もピノコニーを訪れたものの、ファミリーから門前払いを受け、夢の地に入れてもらうことができませんでした。
ミハイルに会いに行くことができなかったティエルナンは死んだ後も強い後悔が残り、血罪霊が生まれました。

黄泉はかつて死んだ巡海レンジャーから遺品を受け取っており、その遺品を巡海レンジャーに返すため、自らを巡海レンジャーと偽っていました。ブートヒルは遺品を受け取りました。
黄泉は自滅者でありながら、虚無の深淵へと向かう魂を救済していました。
ホタル
星核ハンターのリーダー、運命の奴隷である「エリオ」が未来を予言した『脚本』には「ホタルが死を三回経験する」と書かれていました。
ホタルは開拓者やブラックスワンの前で記憶域ミーム「ネムリ」にドリームリーフへ連れて行かれた際、最初の死を経験します。実際にはこれは2つの空間を移動しただけで本当の死ではありませんでした。
そして、まだ開拓者達がエナの夢に気づいていなかった頃、ホタルは二度目の死によって、エナの夢から脱出しました。そして、現実世界で星穹列車を発見し、黄泉にピノコニーで起こっている事や「秩序」の残党に関する情報を伝えました。
推測ですが、エリオの脚本に書かれていることは必ず起こるため、ホタルは最初の「死」で本当に死ななかったことから、二回目の死でも現実で死ぬわけではないのだと判断した可能性があり、死を利用してエナの夢から脱出したはずです。

ホタルはグラモスが蟲の大群(スウォーム)と戦うのを目的とした遺伝子改造人間として作られましたが、彼女が目を覚ます前に戦いは終結していました。また、故郷であるはずのグラモスも反物質レギオンによって滅亡していました。
エリオに拾われ、星核ハンターに加わったホタルは自分が生まれた意味を見つけようとしています。
ホタルはエリオの脚本に死が予言されていたことで、ピノコニーでは星核ハンターとしての任務だけでなく、友人になった開拓者を助けるため自分の意志で行動していました。
Ver2.2時点ではまだ三回目の死は訪れていません。
刃と車に乗っているシーンは、ピノコニーでの出来事よりも前に星核ハンターが「ヤペラー襲撃事件」を起こした時のものです。

ギャラガー
ギャラガーは「神秘」の運命を歩む虚構歴史学者です。
ギャラガーはミハイル達と共にピノコニーを守っていた一人ですが、その実はピノコニーの様々な重要人物52人の特徴を集めて構成された記憶域ミームです。
つまり本質的にはクロックボーイやミーシャ、ネムリと変わりません。
虚構歴史学者は「過去が未来を決める」と考えており、過去の歴史が明確だと、未来からあらゆる可能性が消えてしまうため、歴史を捏造、破壊、抹消するのが目的です。それにより、過去に囚われず、未来に様々な可能性を与えようとしています。
サンデーの信念は過去に囚われたものです。過去のピノコニーで起きたことをきっかけに、秩序が人々を救うと信じていました。
ギャラガーは生前のミハイルからナナシビトに招待状を送るように言われていましたが、ピノコニーの実権は既にファミリーに移っていました。本来、ピノコニーの招待状はファミリーしか送れません。
しかし、ギャラガーは招待状を偽造して星穹列車のナナシビト達に届けました。
その正体、ミームであることがバレてしまったため、もはや虚構歴史学者としての使命は果たせなくなり、ギャラガーは消えました。
もしかしたら、いつの間にかギャラガーの使命は歴史を破壊することではなく、ミハイルの生前の願いを果たすこと、つまり今のナナシビトにミハイルの開拓の意志を継承させることに変わっていたのかもしれません。
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