下のスクリーンショットは、ベータテストの時のものです。2024年2月頃。まだ鳴潮のサービスが始まる前ですが、私はこの時のベータに参加していました。

ベータテストからほぼ2年間鳴潮をプレイしてきた筆者が思う、鳴潮の残念なところを紹介します。
ベータから2年プレイしてわかった鳴潮の残念な点
1.持っているキャラが増えているのに強くなった気がしない
着実に持っているキャラクターは増えているのですが、なぜか強くなった気がしません。
「インフレを抑制している」と言えば聞こえは良いのですが、「インリン」や「相里要」といった昔のキャラの評価がだいぶ下がっているので、本当の意味で抑制できていません。
キャラクターが増えているのに強くなった実感が湧きづらいのは少し物足りなさがあります。
おそらく、数値的には強くなっていると思います。しかし、感覚としては強くなっていないように思えてしまうのが残念です。
2.キャラスロットの1枠をヒーラーが占有しがち
鳴潮はキャラクタースロットが3つしかありません。3人パーティです。
しかし、このうち一つをショアキーパーやヴェリーナといったヒーラーが占めることが多いです。
鳴潮は敵の攻撃を回避しながら戦うゲームなので、1枠をヒーラーが占めるのはあまり良くありません。全部回避できればヒーラーは不要である一方で、ヒーラーを外してしまうと安定感がなくなるのです。
攻略サイトの推奨チーム編成を見ると、ほとんどの場合ヒーラーキャラクターを1名採用しています。
できればヒーラーキャラクターではなくポーションのような回復薬でHPを維持するような戦闘設計の方が良かったかもしれません。
3.編成の自由度が低く、特定★5キャラとの組み合わせが必須なことが多い
これが最もイライラさせられる要素です。
カルテジアはシャコンヌが、フローヴァはカンタレラは、ルパはブラントが、ザンニーはフィービーやルーノが。
このように、編成の自由度が低いというより、もう1人か2人★5キャラクターを必要とするキャラクターが多い。代わりになる★4キャラがほとんどいないという問題です。
★4でまともに使えるのはモルトフィと散華くらいですが、一部の★5キャラのみとしかシナジーはありません。
ロココのようなサポートキャラの評価が低いのが問題で、あるキャラのために他の★5キャラを引いても、そのキャラが1年先まで役に立つ保証がなさすぎるのです。
それだけでなく、★5武器が必要になるというようなキャラもいます。まともに運用するのに★5武器が必要になるというのは勘弁してほしい。
4.物語の中核となる柱が弱く、先が気にならない
鳴潮の弱点とも言えるのがストーリーです。
鳴潮は発表当時、退廃的でダークな世界観が提示されていました。
しかし、気づいたらなんか退廃的が雰囲気がない、平和な感じになっていた・・・。
個々の小さなストーリーは良くても、大局的なストーリーに力がない。
これは、鳴潮が2023年にストーリーを全部書き直したからです。アルファテストをした時に不評だったため、脚本を書き直したという理由があります。
ストーリーの先が気になってしかないというような引きがほとんどない。これが正直な感想です。
昔のアニメのようです。敵が出てきた、倒した、終わり、次回はまた別の敵が登場します。
5.ゲーム内の登場キャラクター間の関係が希薄
ストーリーに関連して鳴潮の弱い点ですが、作中の人間関係の描写が希薄です。
鳴潮は主人公とキャラクターの関係性はかなり描かれるのですが、他のキャラクター同士の関係性はあってないようなものです。
この点は個人の好みの問題になってきます。
ただ、「ゲームの世界の物語性」が浅くなります。
主人公以外のキャラクターとの関係性から、意外な一面が見えたりする面白さもあります。
凌陽ってあいつ何だったの?淵武って何だったの?
キャラクターが「その世界に生きている感じ」があまりないというのが鳴潮です。
5.音該のシステムはあまり意味がない
装備の「音骸」ですが、正直良いとは思えない。
敵を装備にするシステムですが、なぜ防具や靴、兜といったものではダメなんですかね。
音骸はそれぞれ異なる能力がついていますが、実際にスキルとして使う音骸はほとんど固定されていて選択肢はありません。
かなり半端に実装されたシステムという印象です。
ポケモンっぽい捕獲要素を実装してみたものの、全然ポケモンとは似ても似つかない、ただ面倒なだけの装備システムになってしまったのかもしれません。
例えばボスを倒すと音骸が落ちますが、戦利品として「防具がドロップする」ではなぜダメだったのでしょう。
6.クエストをクリアしないと新マップに行けない
これもかなりイライラする要素です。
素材を手に入れるために新マップに行こうとしたら、行くことができない。オープンワールドゲームなのに。
クエストをクリアしないと新エリアに入場できないのです。
オープンワールドなら、普通はクエスト関係なく素材を取りに行くくらいはできても良いでしょう。
オープンワールドを名乗るなら、自由にマップを行き来できるようにするべきです。
7.アンリアルエンジン特有?若干ぼやけたグラフィック
なぜかはわかりませんが、グラフィックの設定は問題ないのに、若干ぼやけたように見えます。
ポストエフェクトなのか、あるいは内部のレンダリング解像度が低いのかわかりませんが。
クッキリしていないという印象を受けます。なぜなのか。
アークナイツエンドフィールドと比べても鳴潮は映像がなんとなくぼやけてる感じがあります。
8.まとまりに欠ける雑然としたストーリー
鳴潮のストーリーは複数の点で問題があります。
用語のネーミングセンスも良いとは言えないですが、それ以上に話が雑然としており、理解に苦しみます。
以下は鳴潮のストーリーのまとめのようなナレーションですが

↑のこの文章が「要約」だと信じられますか?
まとめなのに整理されていないように感じます。
鳴潮のストーリーは何が敵で何が味方なのか、主人公の行動の動機、他のキャラクターの行動の動機、世界全体の構造の明確な提示や物語全体の進行が非常にわかりづらいのです。
例えば「ファイナルファンタジー10」のような作品では、主人公が見知らぬ世界に飛ばされて、そこではシンという生き物が世界の脅威になっていて、それを倒そうと旅するユウナという召喚士とその仲間達と出会い・・・という全体の構造や人間関係がわかりやすいのです。そしてストーリーが進むにつれて自分の置かれた立場が徐々に明らかになってくる。
一方、鳴潮はストーリーが局所的な問題解決の域を出ていないように感じられます。
プレイヤーは主人公を通してその世界の全体像を知っていくべきなのに、鳴潮では曖昧なままストーリーが進行し続ける。
「鳴式がどうのこうの」という設定が物語上で整理しきれておらず、しっかりと世界観やストーリーに落とし込まれていないので、プレイヤーはなんとなくでしか理解できない。
FF10で言えば、「シン」や「召喚士」についてストーリーが進むにつれてその設定がどんどん掘り下げられ、プレイヤーが各キャラクターに感情移入できます。こういうものが鳴潮にはない。
黒潮や鳴式、周波数といった鳴潮における抽象的な概念は霧散したままで、一本に束ねることができていないようなものです。
鳴潮のストーリーは新たな登場人物を出すためにあるだけで、設定を消化するだけの装置と化している。
リナシータ編は特に酷かった印象です。近未来のポストアポカリプス世界観が台無しになっており、主人公が関わらなくても良さそうなストーリーが延々と続いていたような感じです。



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