原神の魔神任務 第五章 第六幕「あなたがいる時空」のストーリー解説と判明した事実。
双子の行動の時系列
5.7のストーリーにより、空と蛍がテイワットに来てからの行動が明確になってきました。
- 500年以上前双子は宇宙船のポッドの中でコールドスリープ状態でテイワットにやってくる
- 500年以上前双子の片方がスリープポッドでテイワットに到着(墜落?)後、目覚める
この時点で2人は散り散りに。捜索したが発見できなかった
- 500年以上前目覚めた空/蛍はカーンルイアを訪れる
記憶を失っていた
- 500年以上前双子にはアビスの力を吸収する能力があり、カーンルイアの黒王達はその能力に着目
- 500年以上前空/蛍はカーンルイアの「救世主」と呼ばれ、期待を集め、「王子/姫」となる
カーンルイアで過ごすうちに記憶を取り戻す
- 500年前カーンルイアで災厄が発生。被害がテイワット全土に及ぶ
- 500年前スリープポッドの鍵を持ったティレルが空/蛍の元を訪れる
空/蛍は行方不明だった旅人(主人公)がテイワットにいることを知る
- 500年前空/蛍はカーンルイアを離れ、旅人を探し、発見する
旅人はまだコールドスリープ状態(冬眠状態)のままで目覚めていなかった
- 500年前双子はテイワットを離れようとするが、空の執政・アスモダイに阻止される(ゲーム冒頭シーン)
2人は再び離れ離れに
- 500年前空/蛍はカーンルイアに戻るも、国は滅んだ後だった
- 500年前空/蛍とダインスレイヴが旅に出る
- ???空/蛍が予言者・ヴェズルフェルニルと接触。アビス教団を率いてカーンルイアの復興を目指すようになる
空/蛍はカーンルイアを離れたことへの負い目があった
- 現在旅人(主人公)がモンドの海岸で目覚める
パイモンを釣り上げる
- 現在ナタでティレルだったヒルチャールが落としたスリープポッドの鍵を発見
- 現在ティレルに鍵が渡される
未来に起こった出来事が時の執政・イスタロトの力で過去に影響した
判明した事実
ダインスレイヴが500年経っても老いなかった理由
ダインスレイヴは兄・ヴェズルフェルニルから渡された『指輪』のおかげで肉体の老化を免れた。
指輪には肉体をリセットする力がある。
不死の呪いがかかっていても体は老いていくが、ダインスレイヴは指輪の力で肉体の若さや精神の状態を保っていた。
指輪を持たないカーンルイア人は不死の呪いの影響で肉体も精神も摩耗し、記憶も失う
宇宙船・スリープポッド
旅人達双子は宇宙船に乗って星海を旅していた。
スリープポッドとは、冬眠状態で生命維持が可能な装置で、長期間の宇宙旅行で体が老化してしまうのを防ぐことができる。
500年前、双子(空or蛍)はスリープポッドの中でまだ眠った状態の旅人を発見する。
スリープポッドの鍵を旅人は1つ持っていた。もう一つは双子が。

運命の織機によるカーンルイアの新生
アビス教団は完成した「運命の織機」を使い、カーンルイアの地脈を作り直すことで、カーンルイアを復興しようとしていた。
地脈を紡ぐことができる「運命の織機」だが、地脈を織るにはカーンルイアの全ての記憶が必要だった。
かつてのカーンルイアの遺民達(アビス教団員)は、不死の呪いと500年という長い時間で記憶を失っていた。瞑想により部分的にカーンルイアの記憶を集めたが、それでも不足していた。
空/蛍の記憶に加え、ダインスレイヴの記憶を手に入れることで、カーンルイアの地脈を織るために必要な”原料”が揃った。
アビス教団は全戦力を投入し、ダインスレイヴの記憶を手に入れると共に、ナタの注意を向けさせないようにして空/蛍が夜神の国に侵入する隙を作った。
双子(空/蛍)がカーンルイアを復興しようとする理由
双子は、旅人を探すために危機的状態だったカーンルイアを離れる決断をした。
カーンルイアの救世主であり、人々は王子/姫である空/蛍の助けを求めていたが、結果的に見捨てる形になってしまった。
記憶を取り戻す間過ごしてきた空/蛍にとってカーンルイアは第二の故郷となっており、カーンルイアが滅んだことに罪の意識があった。
未来が過去に影響
「雷電将軍」の伝説任務でも同じことが起こっている。

雷電将軍の伝説任務では「影がたった今植えたばかりの神櫻が、500年前に既に存在した」ことになっていた。
稲妻は神櫻のおかげで500年前の災厄から復興できましたが、櫻を植えたのは500年後なので、当時には櫻はなかったのです。
これは時の執政・イスタロトの力であり、時空を超えて影響を与えることができる。

5.7の魔神任務では、アビス教団が運命の織機を使ったことで、ナタに現れたティレルに渡されたスリープポッドの鍵が、500年前に渡り、ティレルがそれを旅人に会った証として空/蛍を説得した。
ティレルとスリープポッド鍵が与えた影響

因果のループ
アビス教団がカーンルイアの災厄から500年後のナタで運命の織機を使ったことで、ティレルが旅人に会うきっかけを作ってしまった。それは空/蛍がカーンルイアを離れたことへの後悔を生む原因となり、アビス教団を率いてカーンルイアを復興する今に至る原因になった。
これはブートストラップ・パラドックスです。
空/蛍がカーンルイアを復興しようと考えたのは、ティレルから鍵を見せられて旅人を探すためにカーンルイアを去ったことが原因でしたが、ティレルが鍵を手に入れたのは空/蛍がカーンルイアを復興するために運命の織機を使ったからです。
「(500年後で)カーンルイアを復興しようとしたことが、(災厄の後)カーンルイアを復興しようと思うきっかけになった」と、因果がループしてしまっており、「皮肉なのか?」と言ったのはこのことを指しています。
新世界の座標図
アビス教団は運命の織機とカーンルイアの記憶を使って、新カーンルイアの地脈を保存した「新世界の座標図」を作り出した。
ナタの特殊な空間「夜神の国」であれば、運命の織機を使って織った地脈で、一時的に過去のカーンルイアの時空を重ねることができる。運命の織機に興味を持った夜神はある条件と引き換えに、夜神の国の一部でそれを使うことを許可した。
夜神の国の一角を借り、『カーンルイアに関する記憶』を原料にして地脈を紡いでいった。ダインスレイヴの記憶を手に入れた時、新カーンルイアの地脈は完成した。
あとは地脈を固定する場所さえ見つかれば、座標図を使ってカーンルイアを復興することができる。
ナタの魔神任務の最後で夜神が「隊長」と融合していることに注目。カーンルイア出身の隊長の意思を汲んだ可能性?
アビス教団は地脈を敷設できる場所さえ見つければ、あとはカーンルイアを復興する準備は完了した。

カーンルイアの復興が必要なもう一つの理由

天理と対等に対話するには「一つの世界」が要る。
「世界と等しい価値を持つ」というのは降臨者の条件であり、旅人は第四降臨者だが、双子の空/蛍は降臨者ではないことを意味する。
しかし、世界を作る力があるのなら、天理から降臨者として認識され、対等に話せるというのが空/蛍の考え。
天理に何を話すつもりなのかは現時点では不明だが、ヒルチャールやアビス教徒といったカーンルイアの遺民にかかっている呪いを解くように交渉するのが目的である可能性も。
『降臨』の定義について
※フォンテーヌの世界任務より



2つの選択肢について「鍵を渡す」か「渡さない」か
結論から言うと、鍵を渡さなくても、空/蛍は旅人が運命を変えるのを阻止し、ティレルに鍵を与えます。
渡さないという選択肢を選んでも、空/蛍が自分の鍵をティレルの足元へと投げます。
鍵が3つの意味
鍵は2つしかありません。空と蛍で1つずつ。
しかし、500年前のカーンルイアには3つ存在してしまっており、500年後も3つのままになってしまっているのです。
ティレルだったヒルチャールの鍵、旅人が持っている鍵、双子が持っている鍵。
これではタイムパラドックスが起こってしまいます。
なぜ3つなのか。
鍵のうち1つは『別の世界』を由来としている可能性がある。
新世界の座標図と運命の織機は、『国全体を保存可能』という概念ですが、ある時点の地脈の状態を保存している過ぎません。
アルレッキーノのモチーフ武器や書籍「ペリンヘリ」などで、『2つの世界(双界)』という概念が既に原神には登場しているのです。

異なる世界から持ってきた鍵なのであれば、2本しかない鍵が3本同時に存在できる可能性があります。
そして先程の双子のセリフに戻ります。「一つの世界が要る」
まるで世界が一つだけではないような言い方ではないでしょうか。
この魔神任務を通じて、理論的にはテイワット全土の地脈を世界樹ごと保存し、テイワットを別の空間に作り直すこともできることが示唆されているのです。
考察:カーンルイア編で行くのは新しく作り直されたカーンルイアか?
魔神任務ナドクライ編→スネージナヤ編
その次はカーンルイア編になるでしょう。
滅んだ後のカーンルイアに行くのではなく、アビス教団が運命の織機と座標図を使って新たに作り直したカーンルイアに行くことになる可能性が高いです。
過去にタイムトラベルすることはできそうにないので、過去のカーンルイアには行けない。
滅んだ後のカーンルイアには行く意味もあまりない。
そうなると、過去の再現する形で現代のテイワットに復活させた『新カーンルイア』
そこに行くのが自然ではないでしょうか。
地脈は記憶の集合体なので、過去が再現されるのであれば、様々な謎も解けるかもしれません。
よくある疑問・質問
- Qなぜティレルにだけ魔物が見えた?
- A
ティレルは運命の織機でナタの夜神の国に設置されたカーンルイアの地脈の影響で現れた幻影のようなもの。地脈に記憶されていた500年前の姿。
ティレルが見ていたのは500年前のカーンルイアを襲うアビスの魔物であり、現在のナタには存在していないので旅人やパイモンには見えない。
- Qアビス教団はなぜナタで戦争を起こそうとした?
- A
アビス教団がナタで戦争を起こしたのは、空/蛍が夜神の国に侵入する時間を稼ぐのと、ダインスレイヴからカーンルイアの記憶を手に入れるため。
- Qダインスレイヴとハーデンの戦いって何だったの?
- A
2人共不死の呪いを受けているため、戦っても決着がつかない。ハーデンはそれを利用し、ダインスレイヴにカーンルイア時代を思い出させ、記憶を運命の織機に読み取らせるのが目的だった。
- Qカーンルイアって復興したの?
- A
カーンルイアを復興するために必要な材料が全て集まったが、まだ復興前。あとは「新世界の座標図」を使ってカーンルイアの地脈を織り直すだけ。地脈を設置できる場所が必要。
- Qヒルチャールはなぜスリープポッドの鍵を持っていた?
- A
魔神任務の冒頭に登場するヒルチャールは、呪いを受けたティレル本人であり、カーンルイアからナタへ移動し、500年の間、スリープポッドの鍵を旅人に返すためにあの洞窟に潜んでいたと推測できる。
- Q最後どうなったの?
- A
夜神の国の一角に設置されたカーンルイアの地脈が完成し、新世界の座標図にそれほど保存したことで、その影響が解除された。
空/蛍は将来、地脈を設置する場所が見つかった時に座標図を使ってカーンルイアを復活させる計画。
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