原神のバージョン5.3 海灯祭イベントのストーリー解説です
『生と死の境界』の綻び
璃月の無妄の丘にある「生と死の境界」に綻びが生じ、死気が現世に漏れ出していました。
そのため、璃月の人々に異変が起こり、行秋の曽祖父やティマイオスは身体の老化速度が早まり、寿命が縮んでしまっていました。
往生堂では代々、生と死の境界を守り、護摩の杖を使って浄世を行う秘術が受け継がれていました。
胡桃の父の失敗と死
胡桃の父は12年前に無妄の丘で同じように境界に起こった異変を対処しようとしました。
しかし、親や娘への未練があり、浄化に失敗し、無妄の丘に死気が漏出、妖魔が溢れて無妄の丘にあった村が壊滅しました。また、後始末に向かった胡桃の祖父も死気の影響で寿命が縮まり、50代で亡くなりました。

胡桃には自分は父のような失敗しないという強い想いがありました。
八門七門の陣
異変を解決するため、凝光はかつて「八奇仙」と呼ばれた伝説の人物達が使用した「八門七門の陣」という秘術を使用することを考えました。
凝光に八門七門の陣を教えたのは仙人達でした。
八門七門の陣はロノヴァの力を借りるものなのか?
璃月の8箇所の地脈の結節点に設置された陣によって地脈の力を導くことができ、邪気を道連れにして地脈の中に封じ込めることが可能です。
八門七門の陣を使うと1人は門として機能するため地脈に取り込まれ、現世から消えてしまいます。
これはまるでロノヴァの力を使った代償として命を捧げることに似ています。

ナタの魔神任務では、ロノヴァはマーヴィカが命を聖火に捧げて夜神に取り込まれることを要求しました。ナタの地脈は「夜神の国」です。
使ったら誰か1人はこの世から消えるという八門七門の陣のルールは、死を代償にして力を借りるというロノヴァが炎神に与えたルールに似ています
陣の発動
胡桃が担当していた門は「死門」でした。ここでも死というワードが出てきており、死の執政のロノヴァとの関連性を強く印象付けます。
胡桃はまず護摩の秘法で死気を払い、境界の浄化を試みましたが、完全に浄化できず胡桃は死気に侵蝕されました。
その後すぐ胡桃は力を振り絞って、八門七門の陣を発動し、死気を地脈に送り返すことに成功。璃月に漏れ出た死気を浄化し、これにより人々の寿命が縮んでしまう現象を解決しました。
しかし、胡桃は八門七門の陣を使った代償として地脈に取り込まれてしまいそうになります。
この世界に属さない旅人はルールを無視できた
胡桃はこの世(此岸)からあの世(彼岸)へ渡ろうとしていましたが、旅人が地脈との繋がりがないことを逆手に取って境界へと入り、さらに門をこじ開けて胡桃を地脈の中から救い出しました。
旅人は隊長がしたことと同じ「矛盾」を利用した
旅人は八門七門の陣を使った代償を支払いました。
これは隊長がナタで不死の呪いを利用してロノヴァにルールを破らせたことに似ています。「隊長は不死だから代償として命を捧げても死なない」
- 旅人は地脈と繋がっていない(テイワットに属さない)
- 八門七門の陣を発動した代償に胡桃が地脈に取り込まれこの世から消える
- 旅人が胡桃の代わりに陣の代償を支払う
- 旅人はは地脈と繋がっていないので地脈は旅人を取り込めない
旅人が死気を吸収
旅人が胡桃を引き上げる時、胡桃を侵蝕していた死気が旅人に移ります。
旅人はアビスの力を浄化ではなく”吸収”する力があります。このことは「交錯する運命の翼」のストーリーに書かれています。
旅人は死気も吸収したようです。
他の国にも影響が?
凝光と北斗の会話では、今回の異変の原因はわかっていないことが明らかになりました。
凝光はナタでの出来事と璃月の出来事の関連性を疑いました。
地脈はテイワットをアビスから守るために、天理によって改造されたとされています。
つまり、アビスがテイワットに侵入しようとする動きがあれば、地脈がそれを防いでいます。
ナタは他の国より地脈が脆弱だったため、アビスが常に侵入し続けるような事態になっていました。
一方、璃月の地脈は丈夫なため、アビスの侵入こそありませんでしたが、もしかしたら、テイワット全体の地脈がアビスによって損傷している可能性もあります。それが今回のような事態を引き起こしたのかもしれません。
あるいは「古月の遺骸」の存在もあります。
今後のストーリーを示唆するような2人の会話です。
魔神・桃都
桃都はかつて璃月にいた魔神です。本当の名は「擘那(ブーネ)」
桃都は木の姿をしており、死者の国の前にいたようです。
魔神戦争が始まり、桃都も戦いに巻き込まれてしまい、その結果、死が生の領域を侵食したとされています。
桃都は八奇仙によって煉化され、神骸が璃月の生と死の境界と変わりました。

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