秋元康氏プロデュースのアイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」のメンバー3名(海乃るり、倉岡水巴、武田愛奈)がグループからの卒業を発表しました。2名が11月末で、1名が12月末で卒業するようです。
卒業の理由は?
海乃さんは「22/7に居る自分の姿を思い描けなくなった」と理由を明かしています。
倉岡さんは「今の自分をリセットし再出発をしたい」としています。
武田さんは具体的な理由を明かしていませんが、短大に通っているため、芸能界ではない道に進むとみられています。
卒業は予見されていた?
メンバーが大量に卒業する可能性は2020年に元メンバーの帆風千春さん(現:響所属)が卒業を発表した段階で予見されていたようです。
海乃さんと倉岡さんは、「声優になりたい」という理由からオーディションを受け合格しましたが、22/7のグループとしては声優の活動は多くありません。倉岡さんに至っては、22/7がアイドル活動をするとは知らずに声優のオーディションだと思って2016年に申し込んだようです。
2020年に帆風千春さんが卒業を発表した際、その理由を「声優としてステップアップするため」だと説明しました。これはすなわち、「22/7にいては声優としての道は閉ざされたままである」のと同じ意味であり、グループ加入当初から声優を志望していた海乃さんも倉岡さんも帆風さんに続く可能性は十分ありました。
海乃さんはブログに「声優としてのお仕事が好きだと改めて強く感じるようになりました」と書いており、これは帆風さんが卒業前にブログに書いた事と同じです。海乃さんと倉岡さんは帆風千春さんの後を追う形で卒業を決断したと推測できます。
もともと声優を目指してグループに入った2人は、声優としての仕事が受けられないのであればグループに居続ける意味はなく、帆風千春さんが声優に専念するためグループを卒業した事が自身も卒業を決めるきっかけになったと思われます。
占いでグループ内の分裂を当てられる?
メンバーの天城サリーさんが以前にプライベートで占いに行った際、22/7のグループ内が二分しているのを当てられた、という事をSHOWROOMで話した事があります。アイドルとして続けたい人と、声優をやりたい人の二手に分かれたのだそうです。
武田愛奈さんに関しては、他の2人とは異なり、声優ではなくモデルを志望していた事を明かしています。武田さんは2021年4月から短大に通っており、2021年1月~3月は受験のため活動を休止していました。短大への入学は別の道に進むためだと考えられます。
メンバーの多くは24歳前後であり、女性のアイドルがグループを卒業する年齢としては決して若くはありません。
2021年9月20日に新メンバーのオーディションが発表された際、グループを卒業するメンバーがいる可能性を感じた人も少なからずいたようです。
事実上のグループ再編
2019年に卒業した花川芽衣さんから数えると、初期メンバー11人のうち5人が22/7を卒業することになります。
22/7は10月に新メンバー(2期生)のオーディションをする予定ですが、一般的に考えるとオーディションのタイミングが遅く、メンバーが大量に脱退してグループとして成り立たないためオーディションをして新メンバーを追加せざるをえない状況に陥ったと考えられます。
2020年に加入した河瀬詩さんを含めると、実に半数のメンバーが初期メンバーではなくなるので、人によってはほとんど別のグループのように感じられるかもしれません。
乃木坂46は、結成3年目には2期生のオーディションが行われていますが、22/7は2016年から実に5年間オーディションを行っていませんので、22/7の2期生オーディションそのものがイレギュラーなものです。
結成当初、秋元康氏は初期メンバー11人での活動を重要視していたようで、これまで2期生のオーディションをしなかった理由もそこにあるようです。しかし、わずか5年でメンバーの半数が卒業するというのは秋元氏も想定していなかったのではないでしょうか。