Death Stranding、クリアしました。
自分が思っていたよりも長く、クリア時点でのプレイ時間は70時間ほどだったのですが、その70時間のほとんどを楽しむことができました。
まだ国道を完全復旧できてないので国道を完成させたらもう5時間くらいはかかるかもしれません。
オープンワールドゲームは今までに数十というタイトルをプレイしてきましたが、そのどれにも似ていない本当に個性的なゲームでした。
通常、オープンワールドゲームにおいては「目的地ですること」がゲームの本当の攻略対象になります。
例えば、オープンワールドRPGなら、目的地の洞窟でボスを倒すとか、どこかの城からNPCを救出するとかです。
したがって、1つのクエスト・任務というレベルでは、その目的地の場所の範囲内でのゲームプレイにプレイヤーは集中します。なぜなら、その場所以外には対象となる敵やお宝がないからです。
しかしデス・ストランディングの場合、ある場所からある場所まで荷物を配達するという「移動」がゲームプレイそのものの中核であるため、ゲームの世界全体にプレイヤーが攻略を集中する範囲が広がっています。さらに、険しい道だったり、悪天候だったり、時雨だったり、道中にいるBTだとか、そういった全ての環境がプレイヤーの「敵」になるため、一般的なオープンワールドゲームの移動とは意味合いが異なります。移動の間、気の抜けない瞬間が続く。
私が70時間もの間このゲームを楽しめた理由がそこにあります。
正直、オープンワールドは30時間くらいやると飽きるゲームも多いのですが、このデス・ストランディングは70時間のプレイ時間のほとんどが楽しかったしやり甲斐のある体験でした。
また、「プライベートルーム」の存在も素晴らしかった。配送の疲れを癒やしてくれる瞬間でした。トイレが大と小あるオープンワールドゲームは初めてなのでは。
そしてストーリーが進む中で次々に新しい武器やガジェット、装置が登場するのもモチベーションを高く維持できる理由でした。
本当にひっきりなしに新しい装備や装置が登場する。
単に強い装備が手に入るというものではなく、新しいゲームプレイが可能になる装備ですので好奇心をくすぐり続けてくれました。終盤でもまだ新しいのが出てきました。
そんなストーリーも、ユニークな登場人物と、様々な謎が徐々に解き明かされていくのが面白かった。デス・ストランディングほどカットシーンが優れたゲームはめったにない。最近ではレッド・デッド・リデンプション2もカットシーンが素晴らしかったですが、本作もかなり惹き込まれた。個人的にはハートマンが好きでした。
そして何より、オンライン要素。他のプレイヤーが設置した物が自分の世界に出てきたり、他のプレイヤーが預けたアイテムや装備を使わせて貰ったり。他の「サム」に助けられました。誰かが置いた発電機やセーフハウス、雨宿りの装置、橋などが、本当に助けになりました。
MMORPGですらそういうオンラインの体験は滅多にできません。素晴らしいシステムだった。
終わってみると、物凄く知的好奇心を刺激するようなゲームでした。
あの世と繋がった赤ん坊を抱えながらオープンワールドを駆け巡るゲームなんて他にあるのか・・・
新たに学ぶことがあるというのがゲームの本質的な楽しさにつながると言います。ずっと同じ難易度で代わり映えしないと新たに学ぶことがないので退屈になります。
そういう点でデス・ストランディングは見事に楽しませてくれたように思えます。
良い主人公でした。サム・ポーター・ブリッジス。
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