原神の「魔神任務第4章」フォンテーヌ編のストーリーをわかりやすく解説する記事です。
※この記事には重大なネタバレが含まれています。魔神任務をプレイしていない方はご注意ください。
フォンテーヌ編のストーリー解説
『予言』
フォンテーヌには、「人々はみな海の中に溶け、水神は自らの神座で涙を流す。そうして初めてフォンテーヌ人の罪は洗い流される。」という予言が伝わっていた。
これは「予言」と呼ばれているものの現在進行系で、既にフォンテーヌでは海面が上昇を始めていた。
フォンテーヌの科学者だけでなく、ファデュイの組織である壁炉の家も予言されている滅亡を防ぐべく、様々な手段を画策していた。
フォンテーヌ人を溶かす「原始胎海の水」
フォンテーヌでは「連続少女失踪事件」が起こっており、女性が失踪し、失踪した女性は誰一人として見つかっていなかった。
事件の犯人だったヴァシェは、「原始胎海の水」と呼ばれる液体を使って誘拐した女性を溶かしていた。
「原始胎海の水」は、フォンテーヌ人が触れると身体が溶けてしまうというものだった。
ヌヴィレットによると、原始胎海はかつて星の表面に存在しており、生命を創造していたという。
ヴァシェに溶かされた女性達はまるで純水精霊のように複数の意識が融合した存在になっていた。
ヴァシェは恋人が誤って「原始胎海の水」に触れて溶けてしまい、彼女を元に戻せないか女性を誘拐して実験を繰り返していた。
「連続少女失踪事件」は旅人やナヴィア達の手によって解決された。
タルタリヤへの有罪判決
フォンテーヌに来ていたタルタリヤは、自身の神の目の力が制御できなくなることがあり、旅人に神の目を預けた。また、最近気が沈むことがあると語った。
タルタリヤは「連続少女失踪事件」の容疑で審判の対象となったが、旅人達がヴァシェが真犯人であることを暴いたため、ヌヴィレットは無罪を言い渡したが、諭示機は「有罪」判決を下した。
タルタリヤは歌劇場で魔王武装を解放して抵抗したが、ヌヴィレットにより制圧され、メロピデ要塞に護送された。
召使とのお茶会
フォンテーヌ出身のファデュイ執行官「召使」は『諭示裁定カーディナル』や水神に対して疑念を抱いており、調査を行っていた。
召使はフリーナを襲撃したが、フリーナは神の心を持っておらず怯えるだけだった。また、フリーナが何らかの呪いを帯びていることに召使は気づいた。
召使はお茶会でフリーナに真相を聞こうとするも、フリーナは黙秘を貫いた。
召使は自らの経験に基づき、フリーナもヌヴィレットも神ではないという見解を旅人に伝えた。
メロピデ要塞の真相
罪人が収監されている「メロピデ要塞」には秘密があった。
メロピデ要塞の地下には原始胎海の水を封じるゲートが存在しており、メロピデ要塞は原始胎海の水を封じるために建設された施設だった。
かつて、先代の水神・エゲリアが罪人達を憐れみ、「海の底で私の秘密を守ってくれ」と囚人達に贖罪として作らせたのがメロピデ要塞だった。
しかし、ついに封印されていたゲートが水の圧力に耐えきれず、原始胎海の水が溢れ出した。
かけつけていたリオセスリとクロリンデによって一時的にせき止められた。
ヌヴィレットの真実
最高審判官・ヌヴィレットは水元素の龍王の後継者だった。
ヌヴィレットは龍の力を行使し、メロピデ要塞のゲートから溢れ出そうとしていた原始胎海の水を押し戻して再び封印した。
「最古の僭主(=原初のあの方?)」がテイワットに降臨した際に、龍の力が奪われ、その力が今の七神の権能だという事実を明らかにした。
ヌヴィレットは自身が完全な状態ではないため、現状では龍の力でフォンテーヌの危機を解決できないという。
神座が消失することで、元素を操る権能が龍に返還されれば、完全な龍の力で予言に対抗できる。
「予言は当たる」
旅人はフォンテーヌに来ていたモナの助けを借りることにしたが、モナはおばばと連絡がつかなかった。
しかし、旅人は「魔女N(ニコ・リヤン)」から脳内に直接声をかけられる。
魔女Nは、予言は「神の視点から見た未来」であり、必ず当たると告げた。一方で、神に「死角」があることも教える。
フォンテーヌ人の真実
フォンテーヌ人は、500年前に死んだ先代の水神「エゲリア」によって純水精霊を基に作られた不完全な人間だった。
人間になって陸上で暮らしたいという純水精霊の願望を叶えるため、エゲリアは原始胎海の水を使って「疑似的人類」を生み出した。
原始胎海の水でフォンテーヌ人が溶けてしまうのはこれが理由だった。フォンテーヌ人が溶けて死んだのではなく、溶けて純水精霊に戻っただけだった。
エゲリアが「天理」から許可を得ずに原始胎海の力を使ったため、天空の島の怒りに触れ、水神とフォンテーヌ人は『罪』を背負ってきた。
補足(世界任務より)
数百年前、水仙十字院出身のルネ・ド・ペトリコールは、フォンテーヌ人の身体の構成がスメールにある「ガオケレナの蓮」と似ていることを発見していた。
「ガオケレナの蓮」は、先代の水神・エゲリアの遺骸である「甘露活水」を使って作られたものであり、すなわち、フォンテーヌ人は純水精霊のような性質を持っているということである。
神を演じるフリーナ
旅人達はフリーナが隠している秘密を暴くため協力する。
旅人はフリーナを「神ではない」として告発し、歌劇場でフリーナに対する審判が行われる。
フリーナがナヴィアから差し出された低濃度の『原始胎海の水』に触れたとたん、普通のフォンテーヌ人と同じような症状が表れた。
フリーナは水神フォカロルスそのものではなく、神を演じているだけだった。フォンテーヌの人々はフリーナが水神ではないことを知る。
『水神』の真実
魔神・フォカロルスはエゲリアの眷属の一人で、神になる前は人間になった純水精霊だった。
エゲリアの死後、フォカロルスは神に昇格してすぐ、「神格」を「人」の自分から分離した。
(※雷電将軍も肉体は捨てて神格だけ一心浄土に存在しており、外出時は雷電将軍の人形の中に神格を入れている。)
フォカロルスは分離された人間の部分を「フリーナ」と名付けた。
フォカロルスは「予言」が実現されると同時にフォンテーヌを救うため、「天理」を欺く方法を選んだ。
フォカロルスは分離した「人」の部分、つまりフリーナに呪いをかけ、神格が存在する限り永遠に死ぬことがないようにし、神を演じさせ続けることにした。
見かけ上は予言通りに進んでいると「天理」を騙すことで、バレないように予言されている未来を変える、つまり、フォンテーヌを滅亡から救おうとしたのだった。
フリーナは予言の内容が全て実現するその時までの500年間、神を演じ続けた。
諭示裁定カーディナルの真実
フォカロルスは、判決を下す「諭示裁定カーディナル」のコアと一体化した。
諭示裁定カーディナルは「律償混合エネルギーで水神を処刑する(水神の神座を破壊する)」ために作られたものだった。
フォカロルスは神の心を使い、人々の信仰を「律償混合エネルギー」に変換し、数百年に渡って蓄積したその力で天空の島が定めたルールを揺るがし、「水神の神座」を破壊するのが目的だった。
フリーナでもフォカロルスでもなく「水神」という概念自体を破壊し、権能を古龍に返すことで予言されている滅亡を回避しようとしていた。
フォカロルスは、水元素の権能を返すためにヌヴィレットを最高審判官の地位につけたのだった。
「呑星の鯨」
災いの根源は、テイワットに属さない「鯨(くじら)」の存在だった
鯨は星々を往来する生物で、胎海エネルギーを喰らっていた。
フォンテーヌの水位上昇の原因は鯨だった。
権能を取り戻したヌヴィレットの力も借り、旅人は鯨を倒すことに成功する。
スカークとの邂逅
原始胎海にはタルタリヤの師匠である「スカーク」がいた。
スカークの師匠「スルトロッチ」のペットが「鯨」だという。スルトロッチは「極悪騎」と呼ばれている。
また、スカークは、予言者「ヴェズルフェルニル」、黄金「レインドット」の名を挙げた。
スカークによると、スルトロッチも「ある種の究極を求める者」だという。
神座の消失
フォカロルスは蓄積した「律償混合エネルギー」で『水神の神座』を破壊した。
その瞬間、フォカロルスは逝去し、神座が失くなったことで古龍の権能がヌヴィレットへと返還された。
フリーナは呪いからも解放され、神を演じる必要がなくなった。
水龍の権能
「水神」の消失により、権能を取り戻し、完全体となったヌヴィレットは龍の力を解放し、フォンテーヌを滅亡から救った。
フォカロルスの思惑により、500年間最高審判官としてフォンテーヌを見てきたヌヴィレットは、龍としてフォンテーヌを破壊するのではなく、フォンテーヌを救うことを選んだ。
ヌヴィレットは古龍の権能を行使し、フォンテーヌの人々は「真の人類」として生まれ変わり、原始胎海の水に溶けることがなくなった。
これにより、フォンテーヌが一度海の中に沈んでも、フォンテーヌ人は溶けずに生き残ることに成功した。事情を知らないフォンテーヌの人々は予言は嘘だったと思い込んだ。
フォカロルスの逝去により、律償混合エネルギーは生成されなくなったが、ヌヴィレットがプネウムシアをコントロールできるようになったため、代替エネルギーとして使用されることになった。
ナタ
ヌヴィレットはナタを「龍の国」と説明した。
ナタでは龍が人類と共存しており、ナタにいる龍は進化を経て、ヌヴィレットのような古龍とは異なる存在になっているという。
また、ナタでは戦争が絶えず繰り広げられており、ファデュイの執行官「隊長」がその戦争に参加しているという。
『神の心』の正体
スカークは神の心を「第三降臨者の遺骨」と説明した。
降臨者とはテイワットの外から来た存在であり、旅人は第四降臨者である。
スカークは神の心を「不吉なもの」だと説明した。スカークはこれらの情報は師匠の極悪騎・スルトロッチから聞いたようで、詳しいことは知らないようだったが、進展があればタルタリヤを通じて伝えるとした。
水神の神座が失われたため、フォンテーヌにとって神の心は無意味なものとなった。
ヌヴィレットはフォンテーヌに戻ってから召使と会談を行い、神の心を「召使」に贈与した。
まとめ
補足:天理を欺かなければならなかった理由
予言されている内容を変えるということは、「天理」を敵に回すことを意味する。
天理は、強大な力を持った龍王・ニーベルンゲンが禁忌の知識を使っても勝てないほどの力を持っているため、フォカロルスが天理を敵に回すのは不可能である。
このため、天理にバレないようにフォンテーヌを予言から救う必要があった。その手段が、「人」であるフリーナに神を演じてもらい、『予言が全て実現したように見せかける』というものだった。
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